街を歩いていると11-22という車のナンバーを見かける時がありますね。「いい夫婦」と読める語呂から良い夫婦、なかよし夫婦でありたいなという願いが込められているのでしょう。
わたしたち中高年の夫婦にとって「いい夫婦」であり続けるのは本当に大変なことです。皆さんも結婚してから何度も夫婦の危機を乗り越えてこられたと思います。中には次のように考える方もおられるかもしれません。
- 50代になってから急に夫婦関係がむずかしくなった
- 定年後も夫とずっと仲良くしたいけど何かが足りない気がする
- 今すぐ夫婦の仲を改善しないと大変なことになるかも
このサイトの管理人しょうわいぬ(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。)も結婚30年になりますが、若い頃は夫婦の気持ちが通わず決して「いい夫婦」ではありませんでした。
しかし中高年になってから夫婦が仲良くするための【5つの秘訣】を実践することで徐々に関係は改善し、今は仲良い夫婦になれました。
この記事ではなかよし夫婦になるために大切な【5つの秘訣】と良い関係をずっと継続する方法を学ぶことができます。その【5つの秘訣】とは次の通りです。
他の夫婦と比較しないー【最も大切な考え方】
人間は比較する生き物
夫婦が仲良く過ごすために基本となる考え方があります。それは他の夫婦と比較しないということです。
現代社会はインターネットの普及によって多くの情報を手に入れることが可能になりました。SNSを見ると他の夫婦の幸せそうな写真や動画が目に留まります。私たち夫婦は時間的・経済的余裕もないし生活するのが精いっぱいだからなんてダメ夫婦なのかな、と感じてしまうこともあるでしょう。
でも実際のところ情報を発信している人は見る側に比べて少数ですし、しあわせの基準はその夫婦によって異なることを忘れてはなりません。
知り合いや友人の夫婦が自分たちより豊かな生活を送っている姿をみると、つい比較してがっかりすることもあるかもしれません。しかし本当の夫婦関係は周りからは分からないものです。
人間は他者と比較する強い傾向がありますから、その気持ちを打ち消すのは大変なことですね。
物事の本質を理解する
比較することで頑張ろうという気持ちになれるなら良いのですが、大抵はねたましい、がっかりした気持ちになってしまいます。それならば考え方を変えてなるべく他人と比べないよう自分たち夫婦の関係を見つめ直す方が有益ではありませんか。
夫は長年あなたや家族のために働いていませんか。気の利いたことは言わないかもしれませんが、ちょっとした気遣いを示す優しい夫ではないでしょうか。
さらに物事の本質は表面上ではなく、隠れたところにあるという事実を理解する必要があります。SNSの発信や友人の豊かな生活は、夫婦生活の一面に過ぎないのです。本当の夫婦関係はそれぞれの夫婦にしか分からないのですね。
人と比較しない夫婦のあり方については「夫となかよく生きて行くために絶対に必要な考え方とは?」という記事をご覧ください。
いやいやしょうわいぬさん私の夫はそんな優しい人じゃないですよ。意見の違いはいつものことだし、何を考えているのかさっぱり分からないタイプなの。このように思われる方もおられるでしょう。
それは夫婦仲が良くなるための【5つの秘訣】の2つ目である男女の違いを理解することで解決できるかもしれません。
男女の違いを理解するなら夫婦仲が良くなる
男と女は分かり合えないもの
私は夫のことがさっぱり理解できないし、この結婚は自分の我慢で続いていると思う女性も多いと思います。女性からみて男性はどのような存在なのでしょうか。
確かに男性には論理的に考えようとする傾向があります。あるいはそのように装って自分を賢く見せようとしているだけかもしれませんね。
多くの女性が夫に対する不満を多少なりとも抱えているのは事実です。その理由は男女の違いによるところが大きいのです。
生まれながらの違いか成長する過程での違いかは不明ですが、明らかに思春期ころまでには男女の心持ちや考え方に大きな相違ができます。そして恋愛期間には男女の脳の働きで一時的にパートナーに対して盲目になり違いを感情で埋められますが、次第に互いが冷静さを取り戻します。
その時から男女の違いを本当の意味で意識し始めるのですね。例えば子供が生まれるなら子供の育て方で意見が分かれます。実家との付き合い方、将来の計画、休日・余暇の過ごし方、夫婦生活の頻度、おそらくすべての問題で意見が違っていたと思います。
男と女は決して分かり合えないものなのですね。・・・いえいえ、それでは何の解決にもなりません。
分かり合うために何か良い方法があるのでしょうか。
男と女の違いを深く理解する
男性と女性が違っていることは決して悪いことではありません。人間の個々の性質があるから社会の多様性があるのと一緒ですね。しかしただ男女が違っていると思っているだけでは何の解決にもなりません。いったいどうしたら良いのでしょうか。
それは男女が違うのだということを深く理解するよう努めることにつきます。
次のように考えて見るのはいかがでしょうか。
こうして考えると意見が違うと言うよりも感じ方や、物事の取り組み方が異なるだけなのかもしれません。互いが仲良く生きていこうという共通の目標があれば、感じ方が違っても進む方向は一緒なんだなと思えるでしょう。
50代の夫婦が仲良くするために「仲が悪い原因が男と女の違いを理解していないから」という記事でさらに詳しく書かれていますので興味のある方はぜひご覧ください。
いやいやしょうわいぬさん私の夫は若い頃は話が分かる人だったのに、中年以降は急に頑固になって仲良くするのが難しくなったんです。男女の違いは分かっているつもりだけど、どうしたらいいのか分からない。こうした悩みをお持ちの女性もおられることでしょう。
その答えは夫婦が仲良くするための【3つめの秘訣】である年齢による変化を理解することにあります。
歳をとった夫の変化のせいで夫婦仲が悪くなったのか?その答えは?
変わってしまったのは夫だけ?
中高年になり夫が変わってしまったということは珍しいことではありません。外見上もお腹周りだけ太ってしまったり、姿勢が悪くなり老けて見えたり、髪の毛が寂しい感じになったかもしれません。
若い頃のような活力がなくなり、暇さえあればゴロゴロするようになったという女性の嘆きをあなたも聞いたことがあるでしょう。夫に幻滅している方もおられると思います。
話しかけても空返事ばかりでスマホばかりいじっている。強く言うと怒り出し、とても仲良くできないと感じられるのでしょう。
もちろん確かにその通りだと思いますが、あなたがそう感じるようになった理由はそれだけなのでしょうか。実は変わってしまったのは男性だけではないのかもしれません。
外見はわたしも衰えを感じるし否定しないけど、夫ほどではないわと思われるでしょうか。
実は女性が大きく変わってしまうのは夫に対する気持ちなのです。そんなことはない、夫が変わったからわたしの気持ちも変わったのだと思う方もおられるでしょう。
みなさんも良くご存じのように女性にとって大きな変化が起きるのが、40代後半から50代後半までの10年間ですね。
例えばどんな変化があるのでしょうか。
この変化が同時にあるいは時間差で訪れるのですから混乱したり、不安になったりすると思います。それなのに夫は親身になって話を聞いてくれません。なぜなら夫はあなたの変化を理解していないからです。
当然、この夫で本当に老後は大丈夫なの?と感じてしまうわけなんですね。信頼していた夫が変わったと妻は考えてしまいます。これが夫婦仲を悪くする大きな原因になります。
加齢によって変化した夫婦関係を円満に送るために
若い頃から壮年期までは夫には家族のための仕事、妻には子育てというはっきりとした務めがありました。しかし中高年に差し掛かると夫婦の目標がぼやけてしまい、夫、妻それぞれが自分の道を歩みだしそうになります。
その時こそ、これからの長い時間を、互いにいたわりあって暮らすための準備期間と考えてしっかりと備えたいものです。夫婦それぞれ互いが変わってしまったことを自覚して、新たな夫婦関係を始めるつもりで取り組むことが大切です。
夫がわたしの不安をわかってくれないと嘆く前に、今が大切な時期であることをまず自覚しましょう。そして機会あるごとに夫に話しかけてください。
今の夫の状態を責めるのではなく、感謝の気持ちを伝えるのは役に立ちますね。この大切な時期を上手に夫の舵取りができるなら、老後の安定した生活を手に入れることができます。さらに詳しく知りたいと思われるなら「夫婦仲が悪くなったのは夫が変わったせいか、妻の変化のせいか」という内容の記事をご覧ください。
そうはいってもしょうわいぬさん、わたしの場合は夫と会話がほとんどない状態なのに、夫婦仲が良くなるわけがないでしょ。と言われる方が中にはおられるかもしれません。
夫婦がなかよしでいるための【5つの秘訣】の4番目は夫婦の会話を復活させる唯一の方法を知ることです。
会話のない夫婦がもう一度楽しく会話できる唯一の方法とは
50代の会話がない夫婦が試したい「会話を復活させる方法」
ベテラン夫婦の中には、会話がなくても自分たちは分かり合っているから大丈夫。と考えている方も少なくないと思います。しかし夫婦にとって本当に大切なことを会話がないのにどうやって伝え合うのでしょうか。
会話がないなら重大な話を、互いが心を開いて話し合うことなどとてもできませんね。
では具体的に会話を復活させるにはどうしたら良いのでしょうか。
一番良い方法は夫婦で会話のための時間を作るということです。
いったいどういうことなのでしょうか。「会話のため」にわざわざ時間は作るべきものなのでしょうか。
夫婦が若くまだ交際していた時に互いのために一番費やしていたのは何だったでしょう。
お金ですか?確かに素敵なプレゼントや気の利いた店での食事などお金が掛かったことも事実ですね。でも実際にはお金以上に費やしていたのは時間ではないでしょうか。
彼のため彼女のため、気に行ってもらえるように何時間もかけてプレゼントを選んだり、店を調べたりしませんでしたか。女性であれば彼の好みに合わせて自分の服装を選んだり、化粧や髪型に掛けた時間は相当なものだったのではありませんか。
今夫婦の会話がない、あるいは少ないと感じているなら、パートナーのために時間を作ることをためらう理由は一つもないはずです。「夫婦の会話がない時の唯一の解決策について」さらに詳しく書かれている記事がありますので参考にしていただけると幸いです。
でも中には会話の時間を作る大切さは分かったけど、実際のところ長年会話がなかったので何を話せばよいのかサッパリわからないよ。と言う方もおられるでしょう。
会話がない夫婦が何を話したら良いか分からない場合は?
長年会話がなかった夫婦がせっかく共に話すための時間を作っても、2人黙ってスマホの画面を見ているようでは仕方ありませんよね。
夫婦の会話をスムーズにするきっかけになるのが、夫婦だけにしか分からない3つの扉を開けることです。それは「過去」「現在」「将来」という扉です。
なんだ時系列に話をすれば良いという話か。と思ってはそこで会話が進まなくなってしまいますね。
少し考えるだけでも他の人には分からない夫婦だけの秘密の話ができるのではないでしょうか。
ただここで注意が必要です。「過去」の思い出には良いものだけではなく、辛かった思い出や夫婦の危機の記憶も含まれていることでしょう。笑い話にできれば良いのですが、そのことで相手を責めたり反省を求めたりするなら二度と時間を割いて話したくないと思うでしょう。
会話の無かった夫婦が少しづつでも、互いのことに関心を示し会話が復活するなら、より大切な将来の目標や老後の生活について深く話し合うことができるようになるはずです。更に詳しい内容については「50代の夫婦が会話で困った時に今すぐ役立つ【3つの方法】とは」と言う記事が参考になると思います。
しょうわいぬさんの言ってることも良く分かる。でもわたしの場合、夫とは会話もあるし仲も悪くはないと思うけど、愛されているという実感が持てないの。どうしたらもっと幸せになれるかしら。このような悩みをお持ちの女性も少なくないと思います。
50代の夫婦がなかよく生きて行くために必須なのが、【5番目の秘訣】である夫婦のスキンシップを大切にすることです。
50代の夫婦こそスキンシップで仲良い関係に
スキンシップが夫婦にとって大切な理由
日本人のあいさつ文化には「ハグ」というものはありません。百歩ゆずって肌が触れ合うとすれば握手をする程度です。
夫婦の間でもお出かけの「キス」は欠かさずにしている人もいれば、妻に触れるのは夫婦生活の時だけという人も少なくないでしょう。
まして50代のベテラン夫婦であれば尚更のこと、パートナーと触れ合うのは限られてきますね。
しかし夫婦関係にとってスキンシップは欠かすことのできない大切な要素なんです。例えて言うなら夫婦関係と言う車の両輪の役目を【スキンシップ】と【会話】が果たしているのです。
スキンシップが大切な理由は幼い子供のことを考えると理解できると思います。言葉を話せない小さな子供は自分の感情を母親に触れることで親に伝えます。そして親も抱きしめ、優しくなでることによって言葉以上の気持ちを伝えますね。
また医学的な調査でもハグなどのスキンシップで幸福ホルモンである「オキシトシン」が分泌されて幸せな気持ちになれることも報告されています。(山口創著「人は皮膚から癒される」)
これは若い人たちだけの話ではありません。中高年になり夫婦関係を再構築するべき時だからこそ、スキンシップの価値は高まっていると言えますね。
スキンシップの具体的な方法
多くの夫が苦手にしているスキンシップをどのように行ったら良いのでしょうか。
よくスーパーや公園で手をつなぐ老夫婦を見かける時がありますね。とても微笑ましいものですが、仲が良いので手をつないでいる夫婦もあれば、足が不自由でつないでもらわなくてはならない場合もあるでしょう。
ここにスキンシップのヒントがあります。夫婦で具合が悪いところがあればお互いにカバーする必要が生じますから、疲れている夫の肩をもんでみるのはいかがでしょう。急な申し出に夫は戸惑うかもしれませんが、もまれて嫌な人は少ないと思います。
あくまでも機械的な触れ合いに感じるかもしれませんが、夫婦の距離を縮める良い機会になるかもしれません。他にも出かける時に人混みではぐれないように服の裾を軽くつかむのも有効な方法です。
またくつろいでいる時に一緒にテレビやYouTubeを見て隣にさりげなく座って見るのはいかがでしょう。少し距離を詰めて座れば軽く触れることも自然な行動になります。
時間をかけて夫婦の距離が出来てしまったのですから、一朝一夕にスキンシップが取れると期待してはなりません。しかし諦めずに行動し続けるなら夫婦仲の改善にスキンシップが必ず役に立つはずです。
更に詳しいスキンシップの方法については「50代夫婦スキンシップで円満な関係に」という記事にありますので興味のある方は続けてご覧になることをお勧めします。
ずっと夫婦仲良しでいるためには
50代夫婦がなかよしでいるため今すぐ実践できる【5つの秘訣】について考えてきました。もちろん行動したところで、すべて完璧に行く訳ではないということを覚えておく必要があります。ただ提案の内いくつかでも実践できれば間違いなく夫婦関係の改善に役立ちます。
あくまで理想論だと思われるでしょうか。100万組の夫婦には100万通りの考えがありますから何が理想の夫婦なのかはそれぞれの価値基準で違うでしょう。それでも人間の長い歴史が理想の生き方の根本を教えてくれていると管理人しょうわいぬは考えています。
ですから何の努力もせず惰性とあきらめで夫婦関係を過ごすよりも、少しでも良い方向に向かうよう過去や体験から学んだり行動したりするなら結果に違いが出てくるのではないでしょうか。
このサイトは夫婦の問題で悩んでいる皆さんを応援するサイトです。一つでもなるほどと思って頂けるならぜひ試してみてください。
まとめの話
50代夫婦がずっとなかよく過ごすために今すぐできる【5つの秘訣】について考えてきました。
①他の夫婦と比較しない
この考えはすべての基礎になる考え方でしたね。まず自分たち夫婦の現状と改善できる点を自分の基準で考えることが大切でした。
人と比べても幸せにはならず、妬ましい気持ちやがっかりした思いを持つことになります。
②男女の違いを理解する
男性と女性の違いがあるので夫の行動や気持ちがサッパリ分からないのは当然です。
大切なことは違いがあることを意識して生活することでした。そうすれば不要ないらだちや幻滅を感じることから解放されますね。
その上で取り組み方は異なっても、夫が同じ方向を向いているなら安心できます。
③歳を取っての変化を認める
夫が歳を取って変わってしまったから夫婦仲が悪くなったと感じた時に、変わったのは夫だけではなく自分も変わったのだと自覚するのが大切でした。
特に身体、社会的に、そして生活基盤も変わってくるのですから気持ちが通じなく感じてしまうかもしれませんね。
新たな夫婦関係が始まったのだと考えて夫を責めるのではなく、話し合いを止めてはいけないということがポイントでした。
④会話のない夫婦が会話を復活させる
会話がほとんどない夫婦も会話の時間を作ることにより会話が復活するかもしれません。
相手を思う気持ちがあるなら、時間を作ることは苦ではないはずです。
もし何を話せばよいのか分からない時は3つの扉「過去」「現在」「将来」の話を中心に夫婦だけの秘密の話をしましょう。
⑤スキンシップが50代夫婦には必要
日本人が苦手なスキンシップもマッサージなどの簡単な触れ合いから始めることができますね。
自然に手を握ったり、肩に手を回せるようになるなら最高です。
「スキンシップ」と「会話」は夫婦なかよしの【両輪】ですから非常に大事な問題でしたね。
こうした記事を読んで単なる理想論と片付けてしまうか、少しでも役に立つ情報を実践するかで今後の夫婦関係の結果に差が出てくると思います。
もし夫婦の問題で悩んでおられるならお気軽にコメント欄に記入していただけると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしております。
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