昭和の時代には夫を立てるのは美徳とされていました。
もはや令和になってからは時代遅れの考え方なのでしょうか。
女性の中には次のように考える方もおられるかもしれません。
- うちの旦那は立てると調子に乗って威張ってくるから無理かも
- 男女同権なのに夫を立てるってどういうこと?
- 夫を立てる気持ちはあるけど、どうしたら良いのかわからない
結論から申しますと今でも夫を立てる女性は確かに愛されます。
ただ正しい立て方をしなければ、それは夫婦双方にとって不幸なことです。
いったいどういうことなのでしょうか。
この記事を書いているしょうわいぬ(詳しいプロフィールはこちら)は結婚生活30年ですが、新婚時代は妻に立てられるような夫ではありませんでした。しかし夫婦関係を続ける中で大切なことを学び今では妻に立ててもらえるようになったと感じています。
この記事の最後で【夫を立てる】具体的な方法3選を取り上げていますのでぜひご覧ください。
【夫を立てる】とは何でも言う通りにすること?


この記事の最初で【夫を立てる】妻って紹介したんだけど・・・

確かに【夫を立てて】はいると思うけど、いつも意見を言わない従順な妻ではないわよ

確かに!それは僕が身をもって体験しているよ

あら。割と良い妻だと思うんですけど!
【夫を立てる】ためには何でも言うことを聞かなければ、と勘違いしている方がおられるかもしれません。確かに昔は妻が夫と歩くときは「三歩下がって歩くように」などと言われた時代もあったようです。
しかし従順すぎる妻は夫の愛情を受けることができません。なぜなら夫は言いなりになりすぎる妻のことを、自分にとって都合の良い召使いであるかのように感じてしまうからです。
もし皆さんの中でこうした古い考えの夫をお持ちなら、苦労しながらも愛情を受けられないという辛い立場におられることでしょう。ではどうしたら【夫を立て】ながら同時に愛情を受けることができるのでしょうか。
まずは男性の特性をあなたが良く理解することが【夫を立てる】ことの始まりです。
【夫を立てる】50代の女性は夫の一番の理解者


男性の気持ちは女性より単純な場合が多いよね

そうね。あなたもほめられたら素直に嬉しいでしょ?

50歳も過ぎてほめられたいなんて思わな・・・やっぱり思うかも・・・

それはわたしがあなたの良さを認めているからほめるのよ
男性はほめられたい、認められたいと言う気持ちが強い
男性は一般的に認められたいと言う気持ちが強いものです。中には会社で意味のないプライドを持ちすぎて周囲に迷惑を掛けている男性もいますが、長年暮らしている奥さんであれば家庭における夫の本当の姿を見ていますよね。
あなたは家庭にいる自分の夫についてどのように感じているでしょうか?
- 会社では強気な態度みたいだけど本当は内気で優しい人なの
- くせが強そうだと言われるけど意外と素直でほめると機嫌が良くなるわ
- 豪快な人に見られるみたいだけど繊細できちんとしている面があるの
もちろん夫は良いところだけではないでしょう。改善すべきところの方が多いかもしれません。
それでも夫にほめるところが少しでもあるなら認めてあげてください。【夫を立てる】とは良いところを認めることがスタートなのです。
男性は自分の気持ちを話さない
夫に愛される、大切にされるためには夫が会社を始めとする社会で、どんな思いで過ごしているのかを理解する必要があります。なぜなら男性は往々にして多くを話さない、特に自分の気持ちを明かさない傾向が強いからです。
次のように考えみてください。
- 夫は会社のことを多くは話さないけど本当は今の仕事を嫌がっているのではないだろうか?
- 会社の人間関係で上司と後輩の間で板挟みになって苦しんでいるのでは?
- 苦手な同僚との人間関係で悩んでいるのではないのかしら?
夫が帰宅して緊張感から解放されるのはあなたが夫の唯一の理解者であるからではないでしょうか。
誰も知らない自分の良いところ、また弱さを理解している妻がいるだけで夫の人生はどんなにか幸せなものなのでしょうか。
自分を本当に理解している妻を夫が愛さないわけがありませんよね。
では実際にあなたが家庭で夫を立てているかどうかを知る方法があるでしょうか?
それは家庭の他のメンバーの夫に対する態度で知ることができます。いったいどういうことなのでしょうか。
子供の【夫に対する態度】はあなたの【夫に対する気持ち】の反映
多くの家庭で成人するまでのあいだ子育ての中心は母親ですから、子供の人格形成に母親が重大な影響を与えていると言えますね。
もし子供が反抗期も過ぎたのに父親を嫌っていたり、汚がったりしているなら、それは母親であるあなたの【夫に対する気持ち】が反映されているのかもしれません。
次のように自問してみるのは自分の心を知るのに役立ちます。
- わたしの夫に対する態度は子供の態度に影響していないと言える?
- 夫の前での態度は良くしていても子供たちの前で夫の悪口を常に言ってないかしら?
- 本当は心の中で夫の悪いところだけ数えているのでは?
もし子供の態度を見て自分は今まで夫を十分に認めていなかった、と感じるなら【夫に対する気持ち】を変化させる必要があるでしょう。
もちろん夫が良い家庭人でないなら、尊敬したりほめたりするのが難しいのはよくわかります。それでも50代になるまで一生懸命、家族のために働いてきたなら夫は認めるのに値するのではないでしょうか。
「いやいやしょうわいぬさん【夫を立てる】ために夫を認めるというのは分かったけど、とにかくわたしは夫にもっと愛されたいの。夫をほめているけどぜんぜん愛されているように感じないの。」という方もおられるかもしれません。
もしそうなら夫を立てる方法が間違っているのかもしれませんね。では具体的に【夫を立て】ていつまでも愛される方法について考えてみましょう。
【50代女性】が夫を立てる具体的な方法3選


50代になって30年も一緒にいると男を立てるって難しく感じない?

確かに慣れあいになってしまうのが一番怖いわね

慣れあい?

慣れ過ぎちゃうと感謝や尊敬がなくなってしまうから、夫のことを何でも知っているだけでは不十分ということね
①感謝の気持ちを言葉であらわす
長年夫婦を続けていると感謝の言葉を忘れがちになりますね。日々の忙しさに紛れて夫の扱いが雑になっていないでしょうか。
あるいは夫の存在そのものが当たり前になり過ぎて、日々のあいさつや感謝の言葉も機械的になっていませんか。
大切なのは感謝していることを言葉で伝えるということです。
もし夫との生活に慣れ過ぎて感謝の気持ちが湧いてこないならどうしたらよいでしょうか?
次のように自問してみましょう。
- 今の生活を送ることができているのは自分の努力の結果だけだろうか?
- 夫は地味な性格だけどやるべきことを日々続けている忍耐強い人ではないだろうか?
- 経済的にも精神的にも長年わたしを支えてくれたのではないか?
少しでも心に感謝の火種が灯ったなら言葉で伝えてみてください。
きっと夫も照れくさく感じながらも嬉しい気持ちになることでしょう。そしてあなたへの愛情を感じるようになるはずです。
②率直に意見を伝える
「いやいや【夫を立てる】のにあまり意見を言ったりしたらだめでしょ。」と思われる方もおられるかもしれません。
この記事の冒頭でも述べましたが従順すぎる、意見を言わない妻は夫から愛されません。
夫を立てるためには夫婦の対等な関係が大切です。
なぜなら長年の夫婦生活の中で夫も判断を誤ることがありますし、妻の意見が理にかなっていることも多々あるからです。
ただここで注意が一点あります。女性の方が往々にして男性より口が達者であるという残念な事実です。(もちろん例外もありますが)
妻の意見が正しくても夫を頭ごなしに論破するなら、夫のプライドが傷ついて妻の優れた言葉を受け入れ辛くなってしまうのですね。
次のような古い格言があります。
「親切な言葉は蜜の滴り。魂に甘く、骨を癒す。」
旧約聖書 箴言16:24 新共同訳
昔の賢人は「親切な言葉」には心を癒し、受け入れやすくする力があることを述べたかったのでしょう。
50代になった妻も長年寄り添った夫に対して、優しい言葉で率直な意見を伝えるなら「夫を立てながら」愛される妻になれるに違いありません。
③第三者に対しても夫への敬意をあらわす
日本人は男性でもよくあることですが、人前で自分のパートナーを低く評価することが、美徳であるかのように考えている節があります。
例えば友人と食事をするときに夫の悪口自慢になったり、逆にマウントを取ってくる知人に対してわざと夫を低めるような発言をしていないでしょうか。
- うちの旦那は働きが足りないからお宅みたいに収入がないのよ
- 夫は若い頃と違って髪の毛も寂しいしあなたの旦那さんは若々しくてうらやましいわ
- もし生まれ変わったら今の夫とは絶対結婚しないわ
確かにその場の雰囲気で旦那のことを悪く言ってしまうことは悪気のないことかもしれません。
時には家庭で溜まったストレスを友人にぶちまけたいと思うのも無理からぬことでしょう。
それでも聞いている側の気持ちはどうでしょう。あなたの夫だけが悪いとは決して思わないはずです。
友人は不満を話すあなたのことも、言われている夫と同類であると密かに感じているに違いないからです。
ではどのように第三者に夫のことを話せばよいのでしょう。
- 私たち夫婦は経済的に苦しいながらも何とかやっているわ。これからに期待ね。
- うちの旦那は髪の毛は少し寂しくなったけど、オシャレに気を遣うようになってかえって若い頃より格好良くなったよ
- 生まれ変わってもし今の夫と出会ったら、若い頃からしっかり教育して今以上に素敵な夫になってもらうわ
夫に対してリスペクトする気持ちがあるなら、友人、知人に対して夫をこき下ろすようなことを言わないでしょう。
まして夫の地位や立場を利用してマウントを取ったりせずに、敬意を持って適正に夫を評価するはずです。
以上3つのことを実践していけば【夫を立てる】素敵な女性になって、夫からの愛情をいつまでも受けることが可能になります。
「そんなきれいごとで夫婦関係は語れないよ。」と思われるでしょうか。
でももし夫の愛情が感じられないと思われるなら、自分を変えるのをためらうべきではありません。
50代に差し掛かった今の夫婦関係が、これからの長い夫婦の道のりの基礎になるのです。
自分を変えて【夫を立て】るように頑張って、夫の愛情を受けることができるならこんな幸せなことはありません。
それができるかどうかはあなたにかかっています。
まとめの話
【夫を立てる】50代の女性が夫に愛され続けるわけについて考えてきました。
【夫を立てる】とは何でも夫の言うことに従うことではありません。
従順すぎる女性はかえって愛されないのです。
【夫を立てる】には男性の特性を知る必要があります。
- 男性はほめられたい、認められたい気持ちが強い
- 男性は自分の気持ちの多くを語らない
- 子供の父親に対する態度で妻の夫への気持ちが分かる
50代の女性が【夫を立てる】3つの方法は具体的にどうすればよいのでしょうか。
- 感謝の気持ちが湧かないなら夫との人生、生活を思い出してみる
- 感謝の小さな火種でも心からの感謝を伝えるなら夫の心に響くはず
- 女性が対等な立場で意見を伝えるのは重要
- その時言葉を選べばより受け入れやすくなる
- 「親切な言葉は蜜の滴り、魂に甘く、骨を癒す」(旧約聖書の言葉)
- 夫への見下した態度や言葉を友人に伝えるなら、友人からの理解は得られないもの
- むしろ言葉の端はしに夫へのリスペクトを示すなら夫からの愛情を受けることが可能になる
50代の女性が【夫を立てる】ことについて考えてきましたが、いつまでも夫の愛情を受けるためには今行動することが求められます。
「きれいごとだよ」と考えることは簡単ですが、本気で取り組めば結果を得ることができるのはあなたです。
この記事を読んでいただいた皆さんが、もっと愛される女性になるための何らかのヒントを見つけて頂けるなら幸いです。
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