もう若くはない50代の夫婦にとってスキンシップは必要なのでしょうか?
記事のタイトルを読まれた皆さんの中には
- 男だから自分から妻を抱きしめるのは恥ずかしい
- 夫とは何年も仮面夫婦だからスキンシップなんて絶対ムリ~
- 出勤前のキスくらいはしているわ。まあ長年の習慣ね。
と言われる方もおられるでしょう。
でも皆さんの周りを見回してみてください。
夫婦仲良く寄り添って早朝の公園を散歩したり、夫としっかり手をつないで買い物を楽しむ中年カップルを見かけるのは珍しくないです。
もう一度夫と、もう一度妻と、寄り添って生きてみたくはないですか?
実は50代の私たちにとってもスキンシップは円満な夫婦の「秘訣」であると言えます。

この記事は次のような皆さんにおすすめです!
- 最近夫婦での触れ合いが足りないと感じているかた
- 夫婦関係を昔のように仲良し夫婦に戻したい人
- 夫婦が自然にスキンシップが取れるようなきっかけと方法を知りたいかた
私たちしょうわいぬ&しょうわねこ夫婦の体験談からもう一度夫婦円満になるためのヒントがありますので是非ご覧ください。
夫婦の詳しいプロフィールはクリックでご覧いただけます。
そして今夫婦円満な方にも更に夫婦関係を深めるために読んで頂きたい内容になっています。
この記事では次の4つのことを学ぶことができます。(興味あるポイントまでクリックでジャンプできます)
スキンシップには夫婦にとってどんな効果があるの?
皆さんは「7秒ハグ」というテレビCMが数年前に大手通販の会社から出されていたのを覚えておられるでしょうか?
そのCMでは様々な年代層の男女がハグしている姿が描かれていました。
実は暖かい「綿インナー」の宣伝だったのですが好意的な反応とそうでない意見に分かれたそうです。
まだご覧になっておられない方はyoutubeでCMが見られます。
(引用:youtube 【CM】ベルメゾン ホットコットより)
このCMに対するネガティブな意見で主だったものは「そもそもハグする相手がいない」という意見でした。
広告主の意図とは違う感想がでてしまった訳ですが、裏返すとそれだけ多くの人がハグしたいと望んでいる訳なんですね。
ハグなどのスキンシップではどんな効果があるのでしょうか。
桜美林大学の山口創先生の著書では次のように書かれています。
人に愛情をもって触れると、お互いの脳でオキシトシンというホルモンが分泌され、リラックスし、ストレスが癒され、絆が深まる。また、直接触れなくても、愛情を持って寄りそうだけで皮膚はお互いを感じ、癒しに向けた治癒力を発揮する。(「book」データベースより)
「人は皮膚から癒される」山口創著 2016/7/21
ハグする時に3つの幸せホルモン【セロトニン・ドーパミン・オキシトシン】の中で特にオキシトシンの分泌が促されます。
パートナーとハグする時に「ほっ」としたり「ふ~」としたりリラックスできるのはこの効果ですね。
いやいやハグする相手はいるけど現実にはハグなんてしないよ、と思われるでしょうか。
なぜ夫婦は年月を重ねるうちにスキンシップを取らなくなってしまうのでしょう。
原因は大きく分けて3つのパターンが考えられます。
スキンシップが取れない夫婦の3つのパターン

①夫婦関係が良くない場合
夫婦が熟年にさしかかると長年の積み重ねで、マンネリ化した関係になることは珍しくありません。
ほとんどの会話も生活に必要なことばかりで2人でいても、心ときめくものが全くない。
時々互いに「なぜこの人と一緒にいるのだろう?」「将来もずっとこのままの関係で生きて行くのだろうか?」と疑問に思ってしまうことでしょう。
明らかに夫婦関係が悪い場合スキンシップを取ることは難しいですね。
硬直した状態を放置していると夫婦関係の破綻や家庭内別居のような状態になるかもしれません。
中高年になり夫婦仲が急に悪くなって悩んでおられるなら「50代になって夫が変化したから【夫婦仲が悪く】なった?変わったのはあなたの方?」と言う記事を続けて読まれることをお勧めします。夫婦仲が悪くなってしまった原因と改善方法を知ることができます。
スキンシップができない夫婦の中には、仲が良いのに難しい場合もあります。
②夫婦が互いに遠慮している場合
個人個人には性格がありますから開放的な人、そうでない人がいますね。
日本人は自分の感情を表したり、抱きついたり、ハグしたりと言うのが比較的苦手な人が多いです。
夫婦の間でも長年スキンシップを取っていないと、時には抱きしめたり優しく触れ合いたいと思っても、パートナーの気持ちを考えすぎて難しくなってしまう場合があります。互いが変に遠慮するのですね。
決して夫婦関係が悪いわけではないのに、若い頃のように自由に触れあうことがとても大きな壁となってスキンシップを難しくしているのです。
③夫婦関係が良いと勘違いしている場合
また中には自分は友人や同僚に比べて良い夫(もしくは妻)であると勘違いしている場合もあります。
夫婦関係は良好であると間違って判断しているわけですね。
こうして勘違いしている人は自分は家庭の事を大体は優先しているし、パートナーも何の不満もないはずだと思い込んでいます。
私しょうわいぬも誤解タイプの人間でした。(後述しています)
パートナーが心に不満やわだかまりを抱えているのに気づきませんから、スキンシップの必要性にも気づきませんね。
また似たタイプの勘違いで長年一緒にいるのだからもはや男女の関係ではない、むしろ戦友のような存在だと言う人もいます。
自分たちは男女を超えているのだと夫婦の片方が一方的に思っている場合さえあるかもしれません。
でも実はパートナーはスキンシップを欲しているかもしれないのです。
この場合も互いの触れ合いは難しくなってしまいますね。
- 夫婦関係が良くない
- 夫婦が互いに遠慮している
- 夫婦関係が良いと勘違いしている
ではなぜこの記事ではそこまで【スキンシップ】が大切だと繰り返し伝えているのでしょうか?
会話だけでなくスキンシップが大切な本当の理由

僕たちも結婚して30年以上になるから今更スキンシップが大切と言われてもピンと来ないよね~

あらっそうなの? スキンシップが苦手だから?

そうじゃないけど・・・話し合いの方がもっと大切なんじゃないかな?

夫婦円満には話し合いとスキンシップの両方が大切よね!
スキンシップは言葉を超える

皆さんのお子さんが小さい時、まだ言葉が分からない時にあなたは愛情や優しい気持ちをどのように伝えたでしょうか?
抱きしめたり、優しくなでたり、キスをしたりして自分の愛を伝えたと思います。
子供は親の言葉は分からなくても愛してくれているのは良く分かりますよね。
そして子供は親を信頼し、愛するようになる。
それがスキンシップの力なのです。
触れ合うことで言葉以上に伝わる愛の力があるのですね。
その後子供は成長していき言葉によってたくさんのことを学びます。
でもその心の成長の基礎になっているのは、幼い時の親との触れ合いであるのは紛れもない事実です。
触れ合うことで言葉以上に愛が伝わるスキンシップの力
スキンシップは愛の表現

結婚生活が長くなってくると互いに対する扱いが雑になってくることは珍しくありません。
特に子育てを一生懸命に行う夫婦であれば、結婚生活の大半が「子供ファースト」になってしまうのは仕方がないことです。
そして夫婦の会話の中心も子供のことになりますから、互いへの関心が二の次になってしまうのですね。
子供たちにとっては尊敬できる父親であり、愛される母親であるのにお互いにとっては素敵なパートナーになっていないかもしれません。
この状態で子供が巣立っていくなら夫婦関係に大きな溝ができてしまうのは容易に想像できます。
夫婦がもう一度昔のように心を通わせるためにはどうしたら良いでしょうか?
夫婦に関しても幼い子供に対する気持ちと同様であると言えますね。
スキンシップでお互いの愛を伝えるのです。
言葉で愛や信頼を伝えることは大切ですが、言葉が心に達するための潤滑油のような働きをスキンシップが果たしてくれるのです。
子供から尊敬される夫、愛される妻でも素敵なパートナーになっていないのはスキンシップの不足
夫婦が長年共に協力し合い子育てをしているのに、触れあいが足りないのはもったいないですね。

それが難しいから困っているんだよね!
ではどうすれば今までなかったスキンシップを再び自然に取れるようになるのでしょうか?
どうすればスキンシップが取れるのか?
スキンシップの具体的な方法・・・の前に

その前に大事なことがあるよ!!
お互いが率直であること
まず皆さんに最初に考えて頂きたいのが「自分はこの結婚生活をどのようにしたいのか?」と言う問いです。
- 子育てが終わった今、どのような夫婦関係を築いていきたいのか?
- 個人個人が自分の趣味、時間を中心に生きて行くのか?
- 夫婦でなるべく同じ楽しみを共有していきたいのか?
自分自身の中でパートナーに対する気持ちを確認することが大切です。
「心の声」を率直にパートナーに伝えるためにスキンシップが重要なのです。
硬直したままの関係では本当の気持ち、自分の本音を伝えることはできません。
スキンシップと共に大切な夫婦の会話については以下の記事に詳しい解説があります。
スキンシップの具体的な方法


やはり最初は手をつなぐことからだね!

手をつなぐのも久しぶりで難しい時はどうするの?

僕たちの場合はどうだったかな~

まずは日常生活の中で軽く触れることから始めることね!
若い頃の恋愛の始まりを思い出してみると手を触れることさえドキドキでしたね。
何かと理由をつけて少しづつ触れ合うようになったのではないでしょうか。
今はドキドキはしないかもしれませんが、少し遠慮しながら相手に触れてみましょう。
最初は服についている糸くずを取ったり、肩の抜け毛に気づいたふりをして触れてみます。
パートナーが嫌がらないのであればテレビを見ている時に隣に座って同じ番組を黙って見るのもよいでしょう。
一緒に出掛ける機会を捉えて服の裾をさりげなくつかんでみるのも効果的ですね。
少しづつ2人の距離を縮めていきましょう。
また実際に触れるだけでなく視線で触れることもできます。
相手を見つめて目が合ったら笑顔で返すのはどうでしょうか。
服装・髪型をほめることも忘れてはいけないポイント。
自分がパートナーに本当に関心を持っていることを態度で示しましょう。
そして様々なアンケートで配偶者にされて嬉しいことの1位になっているのが、病気の時の世話でした。
正にスキンシップのチャンスですから、しっかりと世話できるようにしたいものです。
また身体が疲れている時のマッサージも夫婦の距離を近づける良い習慣ですね。

僕もマッサージは大好き!
- 糸くずを取るなどの自然な態度で触れてみる
- パートナーが嫌がらないなら一緒に座ってテレビを見る
- 一緒に出掛けた時に服の裾をさりげなくつかんで歩いてみる
- 相手と目が合ったら自然に笑顔で返す
- 服装・髪型を褒める
- 病気・体調不良の時に良く面倒をみる
- 身体が疲れている時のマッサージ
スキンシップを続けて円満に!【夫婦の体験談】
実はこの記事の内容は私たち夫婦の経験談でもあるのです。
私たち夫婦には子供が3人いて妻の父と祖母が同居していました。(7人家族)
結婚してすぐ長女が産まれましたので、「夫と妻」になってすぐに「父親と母親」になったわけですね。
それから子供が成長する中で父母としては頑張ってきましたが、何事も子供優先で考えてきたために夫婦としては互いを最優先にしていなかったと思います。
当然スキンシップもおろそかにしていました。
それが露呈したのが10年ほど前に、妻が多忙から心のバランスを崩して働けなくなってしまった時です。
妻は我慢強い性格なので家族の中で自分を犠牲にするのを当たり前のように行動していました。
正社員の仕事を辞めた時に妻は必死の思いで【本音】を語り始めたのです。
その内容は自分にとって衝撃の内容でした。
自分としては家族は仲が良いし父親としても、及第点かな~と思っていました。
もちろん妻も認めてくれていると。
子供の部活やPTAにも積極的に参加していたのでそう思っていたわけですね。
でも妻にとっては理解ある良い夫ではなく、むしろ私のことが好きではなかったのです。
妻の訴えを聞いて子供を第一、妻を二番目にしていたのが良く分かりました。
直接妻に言われるまで全く気づかなかったのです。
あの当時から考えて少しは妻の気持ちを考えられるようになったのかな~とは思っていますが、これは妻の【今の本音】を聞いてみないと何とも言えませんね(笑)。
ただスキンシップを常に取っていると夫婦間でのコミュニケーションが本当に容易になりますし、良い時ばかりではないですがお互いが尊敬と愛情を感じる瞬間が以前より確実に増えています。
以前の私の妻のように、もし夫が理解できず【嫌い】な感情に悩んでおられる方は是非この記事をご覧ください。

今は少しは円満な夫婦関係になったかな?

そうね~今でも気持ちが通じなくてイライラすることはあるけど、明るい将来が少し見えてきた気がするわね!

これからもスキンシップを忘れずに生きて行きます!

期待しているわよ!
しょうわいぬさん、スキンシップの必要性は分かったけど夫婦は歳を取ってもずっと仲良くできるものなの?と思われる方もおられるでしょう。「夫婦が生涯ずっと【なかよし】でいるのは本当に可能なの?」という記事に答えがありますので興味のある方はぜひご覧ください。
まとめの話
スキンシップが取れない3つのパターンは次の通りです。
- 夫婦関係が良くない場合
- 夫婦が互いに遠慮している場合
- 夫婦関係が良いと勘違いしている場合
スキンシップが大切な本当の理由はなんでしょうか?
- スキンシップは言葉を超える
- スキンシップは愛の表現
どうすればスキンシップが取れるのでしょうか?
- お互いが率直であること
- 具体的な方法
ぜひスキンシップを続けて夫婦関係を円満にしていきましょう。
人間一人一人感じ方や感性が違いますから100%分かり合うのは不可能なのですが、せっかく夫婦になった2人ですからお互いの本音を語り合い、意見を擦り合わせて同じ方向を向いていければ幸せですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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